禁煙した時のこと(失敗談と成功時のコツなど)

いまから10年以上前の話ですが、禁煙に挑戦した時のことを書こうと思います。

 

はじめに、私がどのくらい喫煙していたかを書きます(そのほうが、もしこのブログを見た禁煙志望者がいたら、参考になるかも知れませんので)。

私は、20代前半から30歳になるまで喫煙していました。6mg~8mgくらいのタバコを1日平均1箱くらいでしょうか。飲み会や友人との麻雀などをしたときは、2~3箱吸って、翌日、具合が悪くなっていたのを思い出します。ヘビースモーカーというほどではないですが、それなりには吸っていたかと。

いま思えば、お金があまり無い中でよくたばこ代を捻出してたものだ・・・

 

さて、私の喫煙歴はそのくらいにして、本題の禁煙です。実は、禁煙には3回失敗して、4度目の挑戦で成功しました。はじめの2回は3ヶ月禁煙して挫折し、3度目は6ヶ月我慢したのに、再開してしまいました。。。(実際には、数日とか、1週間くらいのプチ喫煙はもっと挑戦してますが、何回挑戦したか覚えてないし、2~3日辞めてたところで禁煙とは言えないと思うので、省略?します)

で、それぞれ失敗した理由ですが、1回目は、職場の同僚や先輩たちとの飲み会の場で、目の前でスパスパ吸われて(いま思えば、禁煙やめさせるための嫌がらせ)、つい手が出てしまったというものです。

2回目はあまり覚えていないのですが、飲み会ではなく、たしか職場の先輩たちと麻雀していて負けが込んで来たときに、気持ちを落ち着かせようと、先輩からタバコを分けてもらったのだと思います。いずれにしても、衝動的なものですね。

そして、3回目は、1回目と同じく飲み会の場です。この時は仲の良い友人たちと飲んでいた時だったと思いますが、タバコを吸わないメンバーもいたので、喫煙組と非喫煙組に分かれて座っていたと思います。6ヶ月経って、普段はあまりタバコのことを思い出さなくなっていたタイミングだったので、もう大丈夫と思っていたのですが、酔いが回ってきたタイミングで席替えした時に、目の前にあったタバコに気が付いたら手が伸びていたのでした。。。

このように、お酒が入ったりして正常に判断できないタイミングで、目の前でタバコを吸われている&タバコがある(分けてくれる人がいる)状況になると非常に危険です。

ので、禁煙を始めてから1年未満の間は、極力、タバコに近づかない&(可能なら)飲み会も避けた方が良いでしょう。飲み会を避けるのが困難な場合は、タバコから一番遠いところに陣取る&タバコの箱に近づかない様に徹底すると良いのではないかと思います。(1年過ぎたら、同様の状況に置かれても大丈夫でした)

 

失敗談はそのくらいにして、これから禁煙するときのコツをいくつか書いていきたいと思います。大きく分けて、4カテゴリ?に分けられると思います。

  1. 事前準備
    禁煙をするといっても無策で臨めば、ほぼ間違いなく撃沈すると思います。
    よくニコチン中毒と言いますが、その名の通り「中毒」なので、普通にやったら、喫煙衝動に打ち勝てません。特に、それまでヘビーに吸っていれば吸っているほど中毒症状はキツイので、それを緩和するための準備として、減煙をしておくことをお勧めします。
    徐々に弱い煙草に切り替えていき、一度は本数が増えたとしてもその本数を減らして、一日に接種するニコチンの量を減らしておきましょう。私の場合、成功した時は3ヶ月以上かけて徐々に減らして、1mgのタバコを2日に1箱まで減らした状態で、禁煙を開始しました。
    あとは、タバコの残りやライターがあれば、絶対に吸ってしまうので、タバコのストックを極限までなくしておく、ライターも最後の1本以外は全部捨てておくなど、やめるタイミングでスパッと止められるように、在庫を減らしておくことも必要です。
    それ以外では、いまだと禁煙パッチとか禁煙ガムなど、ニコチン中毒へ対処するのに便利な医薬品もありますので、事前に禁煙外来に行って処方して貰うか個人で買っておくというのも、事前準備にあたると思います。

     

  2. タイミング:
    禁煙を始めてから1年経過するまでは、周期的にタバコを吸いたい強い衝動に駆られます。
    その際にぐっと我慢するときのテクニックの1つとして、今まで何日・何ヶ月我慢して来たかを意識するというのは、私の場合非常に効果的でした。ただ、強い衝動に駆られているときに、経過に数を瞬時に意識するためには、いまが何日目・何ヶ月目なのかが計算しやすくなくてはなりません。
    ですので、1月1日とか、4月1日など、日付だけではなく、開始月も含めて、禁煙を開始してからどのくらい経過したかがすぐに分かるタイミングで始めることを強くお勧めします。
    失敗してしまうことを考えれば、禁煙開始を1~2ヶ月遅らせたところで大したことは無いと思います(肺がんなど命に関わる病気の時以外)。ちなみに、私は30歳になる年の1月1日に開始しました。

  3. 衝動対策:
    先にも書きましたが、禁煙を始めると、周期的に強い喫煙衝動に見舞われます。個人的な経験では、1日目、3日目、1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年と経過するごとに徐々に喫煙衝動の頻度と強さは弱まっていきました。逆を言うと、禁煙を始めてから1年経つまでは油断大敵です。
    多くの場合、1回の衝動は5~15分も経てば過ぎ去りますが、その間をいかに凌ぐかがポイントになります。喫煙衝動に駆られているときにタバコが吸える状況にあれば、まず間違いなく負けます。また、頭が喫煙衝動に支配されていれば、目の前にタバコやライターが無くても買いに行ってしまうことも考えられます。
    ので、喫煙衝動に駆られたら、衝動が過ぎ去るまで一定期間タバコを吸えなく(買えなく)なるような何かしらの動作をするのがお勧めです。人前でやりにくいことだと、仕事中だとか、会食中だと実践できないので、いくつかパターンを持っておくことをお勧めします。タバコを視界に入れない、話題に出さない、考えないというのがポイントです。
    私の場合は、ガムを噛む、同僚と雑談する、散歩する、落書きをする(下手くそだけど、手元のノートとかに車や好きな動物などの絵を描いてました)、ドライブに行く、などですね。(ストレスを感じることはやめた方が良いです)

  4. モチベーション:

    あとは、これは可能なら・・・になりますが、より強い動機があった方が禁煙の成功率は上がると思います。何のために禁煙したいのか?が弱いと、上記の強い喫煙衝動が来たときに抗いきれない可能性が高くなります。

    では、どんな動機が良いのかというと、こればかりは個人ごとに異なるので、何とも言えませんが、私、および、私の周囲で禁煙に成功した人たちに聞いた動機を並べてみたいと思います。

    ・タバコの吸いすぎで肺気腫になった。もう二度とあんな苦しい思いはしたくない。(呼吸ができないんですよね。。。喘息の発作にも似てますが、ちょっと違います。死にそうにつらいです。)

    ・肺がんになった。死ぬことを考えたら、やめざるを得なかった。(こうならない内に禁煙することをお勧めします・・・)

    ・タバコが嫌いな女性に告白したい。(本人にとってはとても重要なことだったようです)

    ・幼稚園の娘に「パパお口臭い。息をしないで。」と言われた。(これは、ショックですよね・・・)

    ・体がすこぶるだるく感じるようになった。(肉体労働系の)仕事が一日持たない。夕方になると息切れして、仕事にならなくなった。(仕事をなくしかねない危機的状況だったようです)

 

さて、だいぶ長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか? これを読んだどなたかの禁煙チャレンジの参考になれば、幸いです。